noteが、校則を見直す学校・生徒の発信に協力!NPOカタリバ「みんなのルールメイキングプロジェクト」と連携します
noteは、認定NPO法人カタリバが取り組む、生徒主体で校則を見直す「みんなのルールメイキングプロジェクト」に協力することを決定しました。校則の見直しに取り組む学校へ、出前授業の実施とnote proの無償提供によって、情報発信をサポートします。同時に本日から、お題企画「#みらいの校則」をスタートし、ワクワクする学校の未来をつくる校則のアイデアをnoteで募集します。
noteとカタリバは今後、本プロジェクトに限らず、中高生の創作の後押しや表現力を育む活動、学校の情報発信のサポートなど、教育分野でさまざまに連携していく予定です。
協力内容
今回noteが協力する「みんなのルールメイキングプロジェクト」は、経済産業省「未来の教室」実証事業にも採択されています。生徒が主体となって、周囲と対話しながら自分たちの学校の校則を見直すもので、カタリバが2019年から取り組んできました。2021年度は全国11の中学・高校が実証事業校として取り組みに参加、7月からは100校のアソシエイト校の募集を開始しています。
▼プロジェクトのnote
noteは本プロジェクトの参加校に対して、情報発信のポイントをお伝えする出前授業の実施、法人向けサービスnote proの無償提供を行ない、校則を見直す取り組みの情報発信をサポートします。また、カタリバが運営する本プロジェクトの公式noteでは、各学校がnoteで発信する記事をまとめて紹介し、取り組みを全国へ広げます。
▼開設学校一覧 ※9月27日時点、順不同
山形県立遊佐高等学校(山形県)、栃木県立足利清風高等学校(栃木県)、筑波大学附属坂戸高校(埼玉県)、ドルトン東京学園中等部・高等部(東京都)、駒場学園高等学校(東京都)、自由学園中等科・高等科(東京都)、新渡戸文化中学校・高等学校(東京都)、大垣市立東中学校(岐阜県)、四條畷学園中学校(大阪府)、泉大津市立小津中学校(大阪府)、大阪夕陽丘学園高等学校(大阪府)、安田女子中学高等学校(広島県)
中高生向け出前授業概要
▲カタリバより提供のオンライン授業イメージ(校則見直しを行う生徒が参加したトークセッションより)
有志の中学・高校生ライターに対し、noteディレクター・青柳による出前授業を実施します。参加校教員に向けては、別途説明会の開催や個別相談でサポートします。
テーマ:noteをつかった創作のたのしみかた
日時:10月20日(水) 16:30-18:00
場所:オンライン
※取材をご検討いただける方はnote株式会社 PR担当までお問い合わせください。
お題企画 #みらいの校則
各学校で進めていく校則の見直し。ですが、新しい視点でのポジティブなアイデアは、学校の外からも生まれるかもしれません。そこで、カタリバとnoteは、ワクワクする学校の未来をつくる校則のアイデアをnoteで募集するお題企画、「#みらいの校則」をスタートします。すてきなアイデアはnoteの教育アカウントやNPOカタリバの公式note、公式SNSなどで紹介します。
協力に至った背景
2017年、生まれつき茶色い頭髪を黒色に染めることを強要されたとして、生徒が訴訟を起こした事件をきっかけに、校則見直しへの関心が広まりました。髪色以外にも、下着の色の指定やコートやマフラーの着用禁止、運動中の水飲み禁止など、必要性や合理性が必ずしもない校則が散見されます。
このような背景から2021年6月8日には、文部科学省から全国の教育委員会へ社会常識や時代に合わせて積極的に校則を見直すよう、「校則の見直し等に関する取組事例について」が示されました。校則は時代にあわせて変えていくものという認識が求められています。
カタリバの「みんなのルールメイキングプロジェクト」は、校則を時代に合わせて見直すだけでなく、その見直しに生徒が主体的に参加することを推し進めています。周囲を巻き込んでルールを決めていくことは、まさにnoteが大事にしている「創作」です。そして、その過程を発信することで、生徒の表現力がさらに育まれます。noteは校則の見直しを全国に広げること、そして生徒が主体的にルールを決めるという創作活動にチャレンジすることに賛同し、情報発信のサポートを決めました。
本プロジェクトに限らず、カタリバは2001年の設立以来学校や自治体と連携し、20年間で全国1,300以上の学校、約22万人の生徒たちに対話型の出張授業を届けてきました。noteも今後、カタリバのさまざまな取り組みと連携し、創作や情報発信の大切さを公共教育分野へ広げていきたいと考えています。
【カタリバのnoteアカウント】
・NPOカタリバ
・カタリバオンライン【公式NOTE】
・キッカケプログラム(カタリバ)
・カタリバオンライン for Teens
・海外にルーツを持つユースのつぶやき
・代表:今村久美(認定NPOカタリバ/公益社団法人ハタチ基金)
コメント
認定NPO法人カタリバ 代表理事・今村 久美さん
自分の経験を振り返り、言葉にし、伝えるということは、カタリバが創立以来、子どもたちと接する中で大切にしていることのひとつです。子どもたちが自分を客観視するきっかけになり、自分自身を認めてあげられるようになったり、誰かの共感を得て少しだけ自信をもてるようになったり。近年メディアとして大きな広がりを見せるnoteという場で、若きクリエイターたちがどんどん自分の言葉を発信し、自分自身の未来に対して前向きに歩んでいける世界を創っていきたいと思い、今回の連携が決まりました。
自分の言葉を紡いでいく作業は、大人ですら時に難しく感じたり、なかなか踏み出せなかったりするものですが、今回はnote社のプロによる講座も開催され、きっと彼らも新しい一歩が踏み出せるのではと期待しています。ルールメイキング企画をひとつの糸口として、今後とも更に連携を広げていけたらと思います。
noteディレクター・青柳 望美
中高生が校則を自分たちで見直すことや、気になることを徹底的に探究する学びが、全国の学校に広がっています。そこには、一人ひとりが創造性を発揮してうまれた、多様な学びのストーリーがありました。ただ、これまでは、学びを表現する機会は、学校の中に閉じてきたように思います。
インターネットでの表現は、場所や時間の制約がありません。自分の想いを表現すると、学校の仲間、遠いまちのだれか、そして社会へとつながって、自分の世界が広がっていきます。だれもが居場所をつくることができます。
そんな創作を通じた体験を、中高生のみなさんに届けたくて、カタリバさんとの連携が決まりました。まずは中高生主体で校則を見直す「みんなのルールメイキングプロジェクト」への協力をはじめます。生徒・先生・保護者や地域も巻き込んで、対話をくり返しながらルールを見直す。その過程で悩んだこと、うれしかったこと、工夫したことを、中高生の言葉で読めることが、今からたのしみです。
「だれもがクリエイター」だと考えるnoteにとって、子どもたちの創作の後押しをすることは、大切な取り組みの1つです。教育の最前線で20年活動しているカタリバさんと協力し合うことで、校則見直しの取り組みに限らず、学校や中高生の情報発信をさらに応援していきたいと思います。
noteの教育分野に関する取り組み
とくにコロナ禍で休校措置が取られた2020年以降、noteは教育分野への取り組みを強化しています。これまでに学校の情報発信の支援、生徒の表現力を育む出前授業、子どもたちや保護者の方の夏休みを応援するさまざまな企画を行なってきました。noteが教育分野に貢献できることをこれからも模索して、実行していきます。
認定NPO法人カタリバ
どんな環境に生まれ育っても、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指し、2001年から活動する教育NPOです。高校への出張授業プログラムから始まり、2011年の東日本大震災以降は子どもたちに学びの場と居場所を提供、2020年からは経済的事情を抱える家庭にオンライン学習支援を行うなど、社会の変化に応じてさまざまな教育活動に取り組んでいます。