クリエイターの成功を最大化するために。外資系IT企業からnoteに飛び込んだマーケターの熱い想いとは?
だれもが創作をはじめ、続けられるようにするために。
note株式会社は、新たな挑戦として組織体制を大きくアップデートしました!
各部門ともに、さらなる成長のために積極的に採用活動も行っています。そこで、Organization Successグループ(人事・労務部門)の責任者をしている中西麻子が各グループ長にインタビューし、どのようなミッションを担っているか、そしてその達成のためにどのような人材を求めているのかを伺います。
記念すべき一人目は、売り上げ、マーケティング、ブランディングを担う、マーケティング&コミュニケーショングループ長の津隈和樹さん。
——「楽しいことに集中できる環境を提供できる会社」で働きたかった。
外資系IT企業のマーケターはnoteでどのような手応えを感じたのか?入社してからの成果や組織体制をインタビューでつまびらかにしていきます。
noteなら「やりたいこと」が実現できると思った
——まずは津隈さんのこれまでの経歴と、現在の仕事内容を教えていただけますか?
津隈和樹さん(以下、津隈さん) 私は新卒で日本マイクロソフトに入社し、フィールドエンジニアとしてのキャリアをスタートしました。その後、アジアでのアプリケーションコンサルタント、プロダクトマーケティングマネージャーといった役割を経験しています。
2020年にはnote株式会社にマーケティング担当の一人目として加わり、現在はマーケティング&コミュニケーショングループ長として、note事業およびマーケティングの責任者を務めています。
——外資系IT企業のマーケターだった方が、なぜnoteを選んで入社したのでしょう?
津隈さん マイクロソフトには約10年在籍していました。人生の区切りですし、そこで積ませていただいた豊富な経験を、自分自身にとっての新しいチャレンジに振り向けたいと考えたんです。
私には、「楽しいことに集中できる環境を提供できる会社」で働きたいという強い願望があって……。noteは「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」というミッションを掲げていて、noteのミッションと私の想いが合致したんですね。
また、自分のキャリアを考えたとき、次の会社ではチーム構築などを一から手掛けたいと考えていました。そこで、当時まだ社員の少なかったnoteへの入社を決めたというわけです。
——チャレンジができる会社としてnoteを選んでくださったんですね。
津隈さん はい。ひとが楽しいと感じることは多種多様です。社会貢献したいひともいれば、小説を書きたいひと、はたまた生成AIサービスで何かを作りたいひともいるでしょう。それに現代社会では、個人が楽しいことに集中しながら仕事もする、というライフスタイルを選ぶひとが増えているように感じます。
私は、noteというプラットフォームを通して、そのようなライフスタイルが実現可能だと考えています。私にとってnoteでの仕事は、そうした多様な「楽しいこと」を支えるための新たな挑戦なんですよ。
入社3年でマーケター→グループ長に
—— 入社されてから3年が経ちます。やりがいを感じた経験や成果を教えてください。
津隈さん 特に手応えのあった経験は3つあります。
1つ目は、SaaSのファネル(顧客が商品を認知し購入するまでのプロセス)を構築したこと。入社してすぐ法人向けサービスnote proを担当したのですが、当時のnote proは、販売が公開されてからあまり時間が経っておらず、社内にマーケティングやインサイドセールス、セールス、カスタマーサクセスといった明確な組織構造がありませんでした。
そこで、多くのひとにnoteやnote proを知ってもらい、興味を持ってもらうために、さまざまな施策を行いました。例えば、法人広報の有識者をお招きした「等身大の企業広報」や「オウンドメディアカンファレンス」といったイベントの開催、法人向けホワイトペーパーの作成、マーケターやセールスといった法人営業の役割の整備などです。
チームメンバーと一緒に取り組んだこれらの努力が身を結び、約3年間でnote proのリードを30倍、契約数を3倍、売上を3倍に増やすことができました。ファネル構築は法人事業を1→10に成長させることができた、自分にとっても楽しい仕事でしたね。
——目覚ましい成果ですね。それに、イベントのおかげでnote proをご活用している法人様同士の交流も生まれ、多くの法人様と共にnote proも成長している実感があります。
津隈さん 2つ目は、PayPayキャンペーンの実施です。2022年3月からスタートしたこのキャンペーンは、ソフトバンクとの交渉やキャンペーンの企画運用を担当し、クリエイターの売り上げを伸ばすために行いました。note社として初めての試みで、成果も非常に大きかった印象深い仕事でしたね。
3つ目は、さまざまな体験をさせてもらっていることでしょうか。私は3年間で、一人目のマーケターとして入社してから、リーダー、マネージャーを経てグループ長になるというフェーズを経験しているんです。組織マネージメントはnoteに入社してから初めて経験しましたが、非常に充実した時間を過ごしています。
——お話を伺って、津隈さんは、noteがこれまで経験したことのないことを形にできる方だと改めて感じました。特にリーダーシップと責任感がすばらしく、困難にぶちあたってもそれを楽しみながらチャレンジし続けている印象です。私個人としてもとても尊敬しています。
チーム全体でいかに成果を最大化するか
——現在、津隈さんが所属している組織について説明してください。
津隈さん いま私が所属している組織であるマーケティング&コミュニケーショングループのミッションは、クリエイターの成功をPV(ページビュー)とGMV(流通取引総額)の最大化で実現することです。
組織はマーケティング、ブランド戦略、プラットフォーム運営、PR、インハウスエディター、データアナリスト、リサーチを担う複数のチームから成っており、私がそれらを統括しています。メンバー数は業務委託も含めるとおよそ40名ですね。
大所帯なので、組織内のコミュニケーションには工夫が必要です。期初に方向性を示してリーダーとの1on1やリーダー会を実施したり、Slackでのメッセージをこまめに送ったり……。そうやって、チームメンバーが互いに情報を共有しやすい環境を作っています。スペシャリティが高いメンバーが多いため、基本的にはそれぞれの専門性を尊重しつつ業務を進める感じですね。
私個人は文章を書いたり読んだりするのが得意ではないですが、社内にはそのような作業を得意とするメンバーが多いんですよ。彼らから学ぶことが多く、組織としても、そうした多様性を大切にしながら、クリエイターの成功に向けて努力しています。
——40人ものメンバーを統括するのは大変では?
津隈さん 確かに大変です(苦笑)。しかし私は自分自身で成果を出すのではなく、チーム全体で成果を最大化することを目指しています。プレイヤーとしてではなく、マネージャーとしてどのように動くべきか、試行錯誤を重ねてきました。
自分が直接行うべき仕事とそうでない仕事を明確に切り分け、必要なアウトプットの質を最初から高く設定すること。そしてSlackや会議での迅速な決断を通して、チームとしての成果を出しています。
——業務内容も多岐にわたりお忙しい毎日を過ごされていると思いますが、休暇もきちんと取得してオンオフをしっかり分けられている印象です。
津隈さん はい、もちろん!実際、子どもが生まれたときは仕事が特に忙しい時期と重なったんですが、「ウェルカムベビー休暇」として特別有給休暇を取得して、無事、家族の誕生に立ち会うことができました。仕事と家庭の両立に向けて会社がサポートをしてくれる環境に感謝しています。
——先日はご家族で海外旅行にも行かれていましたよね!noteの社員は子育て世代が多いので、制度として男性育休の推進や「シックリーブ」「大切な人のケア休暇」などの福利厚生を充実させて、社員が安心して力を発揮できる環境を整備するよう努めています。社員の皆さんの休暇取得率も高いんですよ。
noteのさらなる飛躍を目指して
——これから解決していきたい課題について教えていただけますか?
津隈さん 私たちのミッションは、クリエイターの成功をPVとGMVの最大化で実現すること。この目標に向けて、noteのブランディングをより強固にし、noteのファン層を広げていくことが重要だと考えています。
この課題に対応するためには、note自体のブランディング強化はもちろん、クリエイターを支援するための具体的な施策やプロモーション活動のさらなる拡充が必要です。そのプロセスの中で、多様な才能を持つクリエイターとともに、創造的な取り組みを進めていきたいですね。
具体的な取り組みのひとつとして、いま、テレビやメディアなどへの露出を増やし、クリエイターの収益化をより多くのひとにアピールしています。これからnoteというプラットフォームの認知度をさらに高め、クリエイターが自らの作品や活動を通じて成功を収めやすい環境を整えていきたいですね。
——先ほどから津隈さんが仰っている“noteのブランディング”とはなんでしょうか?
津隈さん noteは多くの方から「雰囲気が良い」と評価されることが多いプラットフォームだと思います。これは強いブランディングだといえるでしょう。私はその理由として、①安心・安全、②使いやすさ、③快適・意義を感じる、の3つがあると考えています。
noteはPVを上げることがインセンティブになる人気記事ランキングや広告がないので、本当に書きたいことに専念しやすい環境です。また、広告のないスッキリとした画面は創作の邪魔をしません。直感的に操作できるエディタ機能のおかげで、多くのひとがストレスなく使えることも特徴のひとつですね。
これらの要素が総合的に作用することで、「雰囲気が良い」という印象につながっていると思います。
——クリエイターが「雰囲気が良い」と感じられる環境づくりが、noteのブランディングにつながっているのですね。
津隈さん はい。しかし、これを実現するためにはレコメンド機能の強化やUX(ユーザーエクスペリエンス)の改善、そして、ご利用いただいている皆様からの声を聞いて改善していく積み重ねが欠かせません。
それには開発チームやプラットフォーム企画など、他のグループと密に連携する必要があります。もちろん、個々のメンバーの意識だけでなく、グループ長同士のコミュニケーションも非常に重要。すべてのチームが一貫した目標に向かって進めるよう、さらに連携を深めていきたいです。
——noteのミッションを実現するためには、どのようなマインドやスキルが必要だと思いますか?
津隈さん ミッションを実現するためには、特定のマインドセットとスキルが必要です。というのも、まずはnoteをご利用いただいている皆様のインサイトを十分に理解すること。そしてnoteと一緒にクリエイター支援をしてくださる企業の方々や、社内・開発チームと緊密に連携しながら、マーケティング活動を展開できるメンバーが多く必要だからです。
現在、私たちはProduct Marketing Manager(PMM)とPRの採用を積極的に進めています。
働く場としてnoteを選んでくださる方には、noteの良さを多くのひとに伝え、その魅力を広めるための戦略立案から発信までを担っていただきたい。そのため、多種多様なジャンルで活躍している方の参加は歓迎です!
変化を恐れず新しいことに挑戦できる柔軟な考え方ができる。チームワークを大切にして異なる職種のメンバーと効果的に連携できる。noteのミッションに共感し、それを実現するために情熱を持って取り組める。こうしたマインドセットとスキルを持つ人材が加わることで、私たちは目標達成に向けてさらに進展できると確信しています。
——ありがとうございました。
まとめ
入社してすぐに法人事業の急成長を導いた津隈さん。ご入社当初はプレイヤーとしてご活躍されたのち、マネージャーに初挑戦。あらゆる困難にぶつかりつつも、それを前向きに楽しみながら解決する姿、そして個人ではなく「チームとしていかに成果を最大化するか」というテーマにひたむきに向き合う姿が印象的でした。
津隈さんの管掌するマーケティング&コミュニケーショングループでは、noteという創作のプラットフォームの認知度を高め、あらゆるクリエイターの活躍を最大化するために日々さまざまなチャレンジを重ねています。
このチャレンジに少しでも興味を持ってくださった方、ぜひ一度カジュアルにお話ししましょう!
マーケティング&コミュニケーショングループで募集中の職種
interviewed by 中西麻子 Text and Photo by 本多いずみ