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外資系IT企業のマーケターがなぜnoteを選んだのか?

突然ですが、noteの社員にどのようなイメージを抱いていますか?

もしかしたら、エンジニアリングやクリエイティブが得意なメンバーが多く活躍しているという印象が強いかもしれません。

確かにそういう側面もありますが、最近はビジネス部門も組織強化の真っ最中。誰もが知る企業から転職し、noteというフィールドで自身の経験を活かそうとするプロフェッショナルが増えつつあります。

今回、#noteのみんな で紹介するマーケティング責任者の津隈 和樹(つぐま かずき)さんもそのひとり。新卒で入社した日本マイクロソフトでプレミアフィールドエンジニア(以下、PFE)からマーケターへと異例のキャリアチェンジを果たした津隈さん。

マーケターとしても、セキュリティ機能「Windows Defender」をウイルス対策ソフトのトップシェアにまで引き上げたり、コラボレーションツール「Microsoft Teams」の導入数を担当の業界で数十倍に押し上げるなど圧倒的な成果を残し続けてきました。

そんな津隈さんは、なぜこのタイミングでnoteの扉を叩いたのでしょうか? 「やりたいことを愚直にやれる場所だと感じた」という言葉の真意に迫ります。

「自分が純粋にやりたいこと」を求めて

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津隈 和樹(つぐま かずき)
新卒で日本マイクロソフト入社。プレミアフィールドエンジニアとしてお客様の開発支援に従事後、アプリケーションコンサルタントとしてアジアテクニカルリードを経験。その後、ビジネス本部へ移動しWindowsやOffice、Teamsなどの製品のマーケティングを担当。2020年10月にnote株式会社に入社。noteからnote proまでマーケティング全般を担当。

ー津隈さんのようなキャリアであれば引く手数多だと思うのですが……そもそもなぜ転職をしようと?

ありがたいことに、日本マイクロソフト(以下、MS)では、他社では新卒には任せられないような裁量の大きなレベルの高い業務を数多く経験してきました。

ただ、結果を出し続けたことでよくも悪くも自己承認欲求は満たされていきました。もちろん他のグローバル企業からは必要とされる経験・能力かもしれませんが、同じことを繰り返すなんて限られた人生においてもったいなさすぎる。

もっとシンプルに「自分のやりたいことを仕事にしよう」という気持ちが強くなり、MSを離れることにしました。

ー“自分のやりたいこと”とは?

ぼくの人生におけるミッションでもある「楽しいことに集中する環境を提供する」です。

だから、会社の規模はまったく関係なくて。自分のミッションを叶えられ、かつ自分の「マーケティングとエンジニアリングの両方に長けている」という強みが活かせる場所を探していました。ただ、これがなかなかピッタリ合うところが見つからなくて(笑)。エージェントから100社ほど紹介されても1社ぐらいしか応じていない状況だったのですが、その1社がnoteでした。

ーnoteのどこにピンときたんですか?

「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」という企業のミッションは、ぼくの人生におけるミッション「楽しいことに集中する環境を提供する」と非常に近いものを感じました。さらに、転職活動中にマーケティングの手法を用いて、noteの企業分析をしました。そのうえで魅力的に感じたのは、2点です。

ひとつ目は、noteが誇る6,300万MAUという大きな基盤をもとにビジネスができる点です。6,300万は、他のプラットフォームと比較してもとても高い数字です。ビジネスを行う上ではとても効果的な場所だと考えました。

もうひとつは、noteというプラットフォームの佇まい、雰囲気ですね。他のSNSと違って「公に発信する場所」としての認知もあるように感じていて、正式な情報発信に用いたり、たいせつな作品を残したりするにはちょうどいい温度感。世の中がおのずと「noteで発信すること」に意味づけをしている点は、今後のビジネスにおいて追い風になると感じました。

ー選考に進んでからのお話も聞かせてください。志望度が上がるポイントがあったとしたらどのあたりでしょうか?

いくつかありましたよ。

たとえば、代表・加藤さんの「ウェブのインフラになりたい」という目標設定もすごくビジョナリーですし、ビジネス部門の執行役員で上司となる坂本さんが描く目標達成までの筋道にも共感しました。

面接で会った社員も優秀なひとが揃っている印象を受けましたし、社内政治や忖度とは無縁の会社であることも気に入りましたね。「愚直にがんばることが成果につながりやすい環境だ」と。

実際、入社の決め手になったのは、坂本さんに「いま、仕事楽しいですか?」と質問したときのことです。間髪入れずに「楽しいですよ!」と返答があったことにすごく驚いて。「意義がある仕事です」とか「貢献できています」みたいな返答はしやすいですが、「楽しい」と言いきれることってなかなかないんです。

正直なところ、初めての転職ということで不安や悩みもありましたが、坂本さんの笑顔に感情のスイッチを押されてしまいましたね(笑)。

MSで鍛え上げたマーケターの才

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ーそもそも、津隈さんはどういうキャリアを歩んできたんですか?

まずMSを選んだ理由は、「もっとも成長できる環境に身を置きたかったから」です。大学院の先輩がMSで働いていて、「日本で最高峰のエンジニアが揃っている」と聞いていました。入社して配属されたのは、PFEの部署。当初の師匠は、米国MSからきたプリンシパルなエンジニアで「成長できる環境」としては最適でした。

ただ、このPFEという職種がなかなかハードで(笑)。

クライアントとなる国内大手SIerのベテランたちからのWindowsに関する質問に答えたり、新製品を解説するセミナーで講師を務めたり、何かあれば指導するポジションなのですが、当然知識やスキルだけではなく、フットワークの良さやコミュニケーション力も相当なレベルを求められる。

クライアントからは「MSで一番のエンジニアを」と言われているので、アサインするMS社内からも「津隈に任せたい」と指名される存在でなければいけないわけです。

当時、自分は最年少。腕利きのエンジニアが揃っているなかで、どうにか指名されるように、セミナー用のプレゼン資料をつくって、社内営業したこともありましたね(笑)。それこそ、世界中を飛び回るような毎日を過ごしていました。

ーそこからさらにマーケターへキャリアチェンジされています。エンジニアからマーケターへのキャリアチェンジには、かなり振り幅があるように思うのですが。

PFEの仕事自体は、とてもやり甲斐がありました。

ただ、30代を目前にして「“いいものだから使われる”とは限らない。“いいものだということが伝わって、初めて使われる”」と気づいて、マーケターへの転身を決めました。社内からは「ビッグジャンプだね」とはよく言われましたが(笑)。

ー具体的にはどういった仕事をしていたのでしょう?

米国本社から降りてくる「来年、この製品の売上や利用者数を●倍にして」というミッションを実現しながらも、顧客の満足度を高めて選んでいただける製品にすることです。

印象に残っているのは、Windows Defender ウイルス対策の国内における導入率を飛躍的に向上させたことです。当時、国内での導入率は数%。無償であることもあってか、性能も低いと誤解されていました。

日本企業の方々に信頼して利用していただけるよう、米国本社とも交渉して「第三者機関のテストで継続して最高スコアを獲得」「米国での市場シェア率」などのファクトを収集。「サードパーティ製のウイルス対策は不要」というメッセージを掲げて、国内の事業戦略でも重点製品として位置付けてもらうことができました。

その結果、「Windows Defender」はウイルス対策ソフトのトップシェアを取り、みなさんに信頼して使っていただけるようになりました。市場のパーセプションを変えるためには、シンプルでわかりやすいメッセージが必要だったわけです。

マーケターがnoteで取り組むことは?

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ー想像以上にすさまじいキャリアを歩んできていたんですね……! そんな津隈さんが、noteの入社前後でギャップに感じたことはありませんでしたか?

ポジティブな意味でのギャップは、「想像以上にいいひとが多い」「本当に社内政治がない」「部署の垣根もない」ですね。正直、ここまでとは思いませんでした。

ネガティブな点だと、「やりたいことに対してまだ社内の体制が追いついていないこと」ではないでしょうか。成長に次ぐ成長で、データの整理や戦略の構築が必要。本当は早くマーケティングに集中して取りかかりたいのですが、それよりもきちんと現状を整理していくことが最優先事項だと思っています。

あ、もうひとつギャップに感じたのはこれまでMSのサービスを使っていたので、MacやSlack、Gsuiteにはなかなか慣れませんでした(笑)。

ー(笑)。慣れない環境下で津隈さんが向き合うnoteでの役割を教えてください。

現在すでに6,300万MAUのサービスですが、さらに多くの方にご利用いただけると考えています。創作をつづけるみなさんの支援も、noteの街を活用することでレバレッジが効くと思います。企業であれば、今後情報をオフィシャルに発信し、流通させていくうえでnoteを活用しない手はないですよ。

しかし、法人向けサービス「note pro」の存在を知らない企業は多いし、そもそもnoteのことは知っていても、見るだけで発信する習慣がないひともたくさんいる。note側からもっとシンプルなメッセージを発信したり、お客様からの声を聞いてプロダクト開発やマーケティングに活かすなど、まだまだやれることばかりです。

たとえばスマホを開けばいろいろなニュースが飛び込んできますが、ぼくらが感情を揺さぶられるのは記事の裏側にある人間くさい部分ですよね。noteはそういったコンテンツが集まりやすい場です。

ーそれほどまで津隈さんがnoteにこだわれる理由はなんですか?

創作においてこれ以上ないプラットフォームだからです。

ぼくの人生におけるミッションにも近い話なのですが、社会において楽しさを提供してくれる「創作物」とつくり手であるクリエイターの存在意義は大きいと思っています。クリエイターの「創作したい」という気持ちをポンと後押ししてくれる点で、noteにかなうプラットフォームはないのではないでしょうか。

価値があると確信できるサービスを成長させていける。「いま、仕事楽しいですか?」と聞かれたら、「楽しいですよ!」と即答できますよ。ぼく自身が楽しまなければ、noteを選んだ意味がありませんからね。

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ーお話をうかがって、noteというプラットフォームのビジネスとしての可能性を強く感じることができました。ゼロから施策を考えてみたい、今までの経験を好きな領域で腕試ししたい、マーケターには最適すぎる環境のように思います。今日はありがとうございました!

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Text and Photo by 田中嘉人

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cakesは、2012年9月11日に生まれました。
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“だれもが創作をはじめ、続けられるようにする。“をミッションに、表現と創作の仕組みづくりをしています。note(ノート)では、クリエイターが各自のコンテンツを発表してファンと交流することを支援しています。cakes(ケイクス)は、cakes発のベストセラーを多数輩出しています。

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