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「クリエイターの創作活動を支援するプロダクトを開発し続ける」その想いと覚悟

10周年を迎えたnoteは、さらなる成長のために積極的に採用活動を行っています。

Organization Successグループ(人事・労務部門)の責任者・中西麻子なかにしあさこが各グループ長にインタビューする本シリーズ。2人目に登場するのは、noteを技術で支える開発グループ長の重山弘之しげやまひろゆきさんです。

noteのシステム開発だけでなく、CS(カスタマーサポート)、T&S(Trust &Safety。サービスを利用するユーザーとそれに関連する人々の安心・安全を守るための取り組みを担う)、オペレーション(全社の業務効率化に取り組む)の責任者。加えて、AI領域の事業展開に取り組むnoteの子会社、note AI creative(以下、nAc)株式会社のメンバーでもあります。

本記事では、開発グループが担っている役割や、目標達成のためにどのような人材を求めているのかを伺います。


noteのミッション・ビジョン・バリューに共感

——重山さんはさまざまな経験を積んだ上でnoteへ入社しました。なぜnoteを選んだのですか? 

重山さん 大きな理由としては、noteのミッション・ビジョン・バリューに共感し、クリエイターの創作活動を後押しするプロダクトを提供したいと思ったからです。私はもともと小さいころからクラシック音楽に親しんでおり、創作活動に触れてきました。それが創作活動を後押しする活動への共鳴につながったのかもしれません。

また、noteにはAmazon時代にお世話になった先輩が何人か在籍していたんですよ。先輩方に声を掛けてもらったことも、noteへ入社する大きなご縁でしたね。

2021年の5月ごろだったと思いますが、先輩方と3人で食事をする機会があり、noteでどういうことをやっているのかを伺いまして。それがnoteについて深く知るきっかけになりました。

note開発グループ長・重山亨さん
重山弘之(しげやま・ひろゆき) 新卒でソフトバンク株式会社(旧ソフトバンクBB株式会社)に入社し通信キャリアエンジニアとしての経験を積んだ後、Amazon Japan合同会社でECリテールビジネスおよび組織マネジメントを経験。2021年にnoteに入社。現在は開発グループ長としてnoteのプロダクト開発およびCS/T&S/オペレーション部門の責任者を務める。

——現在、重山さんが所属している組織について説明してください。

重山さん 開発グループは、インフラエンジニア、ソフトウェアエンジニア、プロダクトマネージャー、新規事業のプロダクトマネージャー、T&S、オペレーションという6つに区分して組織をつくっています。

一方、nAcは昨年12月にできたばかりの会社で、現状はメンバーも限られているため、役員と開発メンバーというフラットな組織体制です。noteのCTOであるこんさんが代表を務め、主にAI関連の開発の加速に取り組んでいます。

0→1で新たなプロダクトをつくる挑戦の日々

——入社後、印象に残ったチャレンジングな経験はなんですか?

重山さん noteはいま、さまざまなプロダクトをゼロベースでつくっていくフェーズにあります。

1年目はT&Sのプロダクトマネージャーを務めました。一番印象に残っているのは、上場プロセスの開発です。上場のための仕組みづくりはスポットの対応になるため、一般的にはその場しのぎの開発になってしまうこともあるんですよ。でも、自分としてはそうは捉えていません。将来的にも活用できるようなプロダクトに仕上げる作業は、自分の中では大きなチャレンジでした。

このときの取り組みは、新会社nAcでの活動にもつながっています。例えば投稿されたコンテンツをチェックする仕組みなどは、上場時に開発した仕組みを応用しているんです。

2年目は、基盤開発グループのマネージャーとして、基盤開発・カスタマーサポート・T&Sの組織マネジメントを担当しました。それまでnoteはCTOなどの役員が組織マネジメントも兼務する体制だったので、役員とマネジメントの分業化を進めていく第一歩だったといえるのではないでしょうか。

3年目の今年は、開発グループ長としてプラットフォームも含めた組織のマネジメントをしています。今年度からは、ひとの目に触れるプロダクト開発の意思決定にも関わるようになりました。既存のプロダクトを支えながら新しいことをつくれる基盤づくりや、新メンバーの教育にも注力しているところです。

メンバーのリーダーシップを後押しする環境を整える

——幅広い領域の組織をマネジメントしていますが、なにか心がけていることはありますか?

重山さん 「シェアド・リーダーシップ」を発揮できる組織になるように心がけています。

「組織全体が各状況において高いレベルの専門性を活かして、自分のドメイン(業務上の権限と責任の領域)でリーダーシップを発揮する、自律性を持つようにする。」

これは恩師である立教大学の石川淳いしかわじゅん先生が紹介された理論を参考にさせていただいています。

さまざまなドメインに強いメンバーの集合体が「組織」です。私はグループ長として、メンバーがリーダーシップを発揮できる環境を整えることに集中するように意識しています。

——「環境を整える」とは具体的に、どんなことですか?

重山さん noteには、各メンバーが高いレベルの専門性を得られるよう、コンテンツ購入補助やテックチャレンジといった制度があります。こうした制度を活用してスキルを磨いたメンバーが「学んだ知識を活用する場」を求めているのであれば、事前に相談を受けた上でそのメンバーへの方針を打ち出す、とかですね。

たとえば、新たな技術領域にチャレンジしたいエンジニアがいたら、開発時に必要となるインフラ環境などへ予算を配分して、そのエンジニアが開発作業を進められるように環境を整えるんです。実際このケースでは、システムパフォーマンスが向上したり、KPIが改善したりするなどのアウトプットにつながりました。

私は、自身の担当領域でアクションしているメンバーが自然とリーダーシップを発揮している事例をいくつも見てきました。決済、システムパフォーマンス、データ基盤、システムインフラ、T&S、オペレーション統合、AIなど、さまざまな活動エリアで成果を出しています。

当然、成果には一般的にいう「失敗」も含まれます。しかし、そこも含めて成果ではないでしょうか。というのも、すばやく「許容できる失敗」を積み上げることができれば、「やってはいけないリスト」を組織として手に入れられますよね。あとは繰り返さないような「仕組み」にすればいいだけです。

そもそも開発グループはnoteの中でもっとも人数の多い組織。メンバーが成果を出すためには、各々がリーダーシップを発揮できるような組織であるべきだと考えています。

中西麻子さんバストアップ写真
Organization Successグループ(人事・労務部門)責任者 中西麻子

地道な改善を通じて「noteなら創作がしやすい」と感じてもらえる価値を

——開発グループでは、どのような課題の解決や目標の達成を目指していますか?

重山さん クリエイターが創作活動をする際には、さまざまな課題が出てきます。コンテンツの制作はもちろん、ネットで共有したあとのファンとのコミュニケーションや収益化など、それぞれの場面で悩みを抱えているクリエイターは多いのではないでしょうか。

開発グループとしては、クリエイターのそうした課題を一つひとつ解決に導き、より創作活動に集中できる環境を提供していくことが目標です。つまり、クリエイターがnoteで自身の作品を公開して読者に届ける。必要であれば、その後もコミュニケーションを取ったり収益化したりする。そんな創作活動のプロセス全体を後押しする仕組みを開発・提供していきたい。

例えば、創作したコンテンツをアップロードする際のUIをシンプルにしたり、ファンとのコミュニケーションを活性化させる機能を充実させたり、あるいは収益化の選択肢を広げていくような新機能の開発なども、私たちの重要なミッションだと捉えています。

こうした取り組みを通じて、クリエイターのみなさんにとって「noteを使えば、創作活動がもっとしやすくなる」と感じていただける価値を提供し続けることが、組織の大きな目標です。もちろん一朝一夕にはいきませんが、地道にプロダクトを改善していくことで、一歩一歩目標に近づいていければと思います。

第二創業期としての新たな価値づくりに、ともに挑戦しませんか

——クリエイター支援というミッションを実現するためには、どのようなマインドやスキルが必要だと思いますか?

重山さん noteに限った話ではありませんが、リーダーシップを発揮する姿勢が不可欠だと考えています。周りの状況の変化にいち早く気づき、理想の姿に近づけるために自ら行動を起こしていく。受け身ではなく、自発的に物事に取り組む意欲がある。そんな主体性を持った方をお待ちしています。

開発グループはエンジニア、プロダクトマネージャー、オペレーションの3つの職種で構成されているので、それぞれに必要なスキルセットがあります。

エンジニアはもちろんテクニカルなスキルが必須ですが、それだけでなく、さまざまなステークホルダーと協業してより良いプロダクトをつくり上げるリーダーシップとフォロワーシップも求められますね。

プロダクトマネージャーは、エンジニアチームの状況を正しく理解した上で、プロダクトがどうあるべきか、マネジメントする力が問われます。チームメンバーの成長を後押しする姿勢も大切ですし、ときにはプロダクトの方向性についてリーダーシップを発揮することも必要でしょう。

オペレーションのメンバーには、複雑化しがちな業務プロセスを整理し、効率化するスキルが求められます。単にワークフローを可視化するだけでなく、どうすればシステム化・自動化できるかといったことまで実現させるリーダーシップも必要です。そして、業務効率を上げることで生まれた余剰時間を、新しい価値を生む業務にいち早くシフトさせていく。そんな柔軟な発想力を持つ方を歓迎します。

——リーダーシップはどのポジションにも共通して必要なマインドセットで、その上で各職種によって求められるスキルがある、と。

重山さん その通り。noteはいままさに第二創業期のフェーズにあると考えています。これまで築き上げてきた仕組みの中で、継承すべきものはしっかりと受け継ぎながら、変革すべきものはゼロからつくり直す。そんなつくり手の覚悟を持ってアクションしてくれる仲間を、私は心から求めています。

noteの未来を一緒につくっていく。そんな熱意を持ったみなさんとご一緒できることを楽しみにしています。noteの採用にご興味を持っていただけたらうれしいです。

——第二創業期ならではの、つくり手の覚悟とアクション力を持った仲間を求めている。その想いが伝わってきます。本日は貴重なお話をありがとうございました!

重山さんと中西さん

まとめ

今回のインタビューを通して、重山さんの「クリエイターの創作活動を後押しする」という強い想いと、それを実現するための組織づくりへの熱意が十分に伝わったと思います。きっと求職者の皆さんにとって、noteで働くイメージがより具体的になったのではないでしょうか。

noteの第二創業期に少しでも興味を持ってくださった方、ぜひ一度カジュアルにお話ししましょう!

【開発グループで募集中の職種】

エンジニア

プロダクトマネージャー

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interviewed by 中西麻子 Text and Photo by 本多いずみ

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