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生成AI活用が社内に浸透した4つの理由。社員の9割が業務効率化を実感!

ChatGPTをはじめとした生成AIが大きな話題となった2023年。大企業を中心に、多くの会社が業務への活用を開始しました。一方で、PwCコンサルティングの調査(※)によると、2023年秋時点で、生成AIを「業務/事業で活用している」という人はまだ全体の18%程度。これから各社がさらなる活用に向けて取り組んでいくことが予想されます。

一方、今回note社内でアンケートを実施したところ、生成AIを週に1回以上業務で使用している人はなんと9割近くにのぼり、メンバーも生産性の向上を実感していることがわかりました!

そこで、実際にどのようにAIを活用しているのか。どのように活用を後押ししているのかをオープン社内報でご紹介します。「まだうまく活用できていないな〜」という方でも大丈夫!ぜひ参考にしてみてください。

オープン社内報とは?
一般的には社員しか見ることのできない「社内報」をだれでも見られるように公開することで、会社の中の様子を感じとってもらう記事企画です。   本日の担当:PRチーム・岡田

※売上高500億円以上の企業・組織に所属する課長職以上を対象


社員の約9割が週1以上、生成AIを活用
生産性向上も実感中

2024年4月にnote社内で実施したアンケートでは、生成AIを「毎日使用している」という人が52%と半数以上。週に1回以上使っている社員は88%と、9割近くにのぼることがわかりました。

業務における利用状況に関する円グラフ。「毎日使用している」が52%、「週に数回は使用している」が26%、「週に1回は使用している」が10%、「月に数回は使用している」が2%、「月に1回は使用している」が2%、「ほとんど使っていない」が8%

さらに、9割以上が生成AI活用による生産性の向上を実感しているという結果となりました。

生産性の向上に関する円グラフ。「大幅に向上した(月30時間以上)」が17.4%、「やや向上した(月1〜30時間程度)」が73.9%、「まだわからない」が8.7%

具体的に活用している業務は、「文章作成やメールの作成支援」「教育やトレーニング・壁打ち」(ともに63%)がもっとも多く、「コード生成やプログラミング(47.8%)」、「データ分析やレポート作成(23.9%)」などが続きました。

生成AIを活用している業務に関する棒グラフ

専任チームが生成AIの活用をサポート

生成AIを業務に活用しようと思っても、スキルやノウハウがなく、どう使っていいのかわからないと感じる人は少なくありません。こうしたハードルを下げるために、noteでは2023年12月に立ち上げた子会社note AI creativeの社員と業務効率化を推進する社員が専任チームとして協力しながら、生成AIの活用を支援しています。

もともと、AIの活用を開始する以前から、業務の見える化や最適化を得意としている社員が、エンジニアの力を借りながら業務の自動化を行っていました。ですが、依頼されるエンジニアは他にも業務を抱えているため、どうしても「手が空いたときにやってもらう」構図になりがちでした。

これが大きく変わったのは、生成AIが登場してから。AIに必要なコードを書いてもらいながら自動化を行うことが可能になり、非エンジニアでもより高度な業務効率化ができるようになりました。また、会社としてAIを活用した業務効率化に取り組むことを決め、エンジニアも所属する専任チームを編成したことで、何かあったときにはすぐ対応ができるようになり、活用をさらに後押しできています。

対応した業務の例

法人ユーザー向けのメルマガ配信フロー改善
法人向け高機能プランnote proの利用企業に向けて、事例などをご紹介するメールマガジンの配信フローを見直し。一部のフローをAIで自動化して工数を削減するだけでなく、人為的なミスもできるだけ減らせるように再設計しました。

社内専用ツール「note AI」の開発
GPT-4と同じレベルの生成AIをもとにした社内専用ツールを作成し、社員がより気軽に生成AIを活用できるようにしました。

スプレッドシートの更新を自動化
note上のさまざまな数字の集計・管理業務を効率化。ChatGPTでかんたんな指示をするだけで、作業を完了できるようになりました。これによって、月間約133時間の工数が削減できました。

なぜ約9割のメンバーが生成AIを活用できているのか

なぜ、ここまでnote社内にAI活用が浸透したのでしょうか。工夫した点と、浸透した要因を考えてみます。

ポイント①経営陣が旗を振っている

CEOの加藤さん、CXOの深津さんを中心に、2023年初頭から社内では活用のノウハウがシェアされていました。

特に、深津さんは全社ミーティングで定期的に活用講座を開催し、プロンプトの共有や新しい活用方法の紹介をしています。実際に、目の前で魔法のように生成されていく様子に、「自分も使ってみよう」というメンバーが増え、社内での知見のシェアも広がっていきました。

また、AI活用に向けた専任の担当者をおくことも、CFOの鹿島さんをはじめとした経営メンバーの意思決定がありました。生産性向上を目的に、全社で取り組んでいこう!と旗を振る姿に、会社として本気の姿勢が現れています。

ポイント②気軽に声をかけられる状態をつくった

さらに、AI活用をサポートするメンバーに気軽に相談ができるように、専用のSlackチャンネルを作成しました。

わからないことがあればすぐ質問できる
そもそもどこに改善の余地があるかわからない…という状態でも相談できる!

また、改善できそうな点があれば、専任メンバーが進んで声をかけ、提案をしてくれているので、「そんなことまでできるの!?」と目から鱗が落ちることも。
本当に、いつもありがとうございます!!

ポイント③拡張機能でより便利に使えるようにした

社内専用ツール「note AI」は、もともとSlack版とWeb版を公開していました。さらにその後、ChromeやGoogle Docsの拡張機能も追加。
よく使うテンプレートを保存できたり、すばやくかんたんに起動できるようになったりと、より便利に使えるようになりました。
拡張機能の詳細については、以下の記事でご紹介しています。

ポイント④成功事例は社内にしっかりシェア

全社ミーティングの中に「note AI活用事例」のコーナーを作り、定期的に活用方法やプロンプトを紹介。また、まだChatGPTの使い方が手探りだった2023年初旬には、部活動としてそれぞれのおすすめ使用方法をシェアし合うことで、よりうまく使える方法を共有しあっていました。

さらに、活用が広がってからは、メンバーが普段使っているプロンプトをまとめて一覧化したシートを作成。他のチームやメンバーの事例を参考に、自分の業務にも生かせるようになっています。

生成AIを活用して感じた、思わぬメリット

全社で生成AIを活用してみた結果、思わぬメリットもありました。

①業務フローを見直すきっかけになった

AIを使って自動化するにあたって、一度業務のフローを洗い出す必要があります。その際、これまで当たり前だと思っていた業務でも、「本当にこれでいいんだっけ?」と改めて考えるきっかけになりました。
AIを活用する部分以外も含めて、業務の再設計を検討することができたため、より生産性の向上につながりました。

②担当者のスキルアップになった

自動化を行う業務では、GPTにGoogleAppsScript(GAS)やQueryを書いてもらっています。それまでほとんどQueryに触れたことがなかった担当メンバーも、業務で使用しているうちにQueryを書いたり、読んだりできるようになりました。

③AIへのアレルギーがなくなった

生成AIが急速に広がる中で、「なんとなく怖い」「自分にはできない」と感じた人は多いのではないでしょうか。

note社では、社内で活用事例が広がったことで、自分も使ってみようと感じる人が増えたように思います。こうした新しいツールや技術を、とりあえず使ってみよう!チャレンジする、社内の文化づくりにもつながりました。

これから目指すこと

生成AIが急速に広がりはじめてから、約一年半。一定の活用と成果が実感されはじめているnote社のAI活用ですが、まだまだ社内には効率化できる業務がたくさんあります。

福利厚生のテックチャレンジ補助もさらに拡大し、ChatGPT PlusとClaudeも会社の補助で利用できるように進化。今後もさらなる活用が進んでいきそうです。

ゆくゆくは、「社内の業務の7割を自動化できた!」とご紹介できるよう、今後も生産性向上に取り組んでいきたいと思います。

社内のみなさんも、何か困ったことがあれば、ぜひお気軽にSlackの相談窓口で聞いてみてくださいね😊

今回のバリュー

クリエイティブでいこう / Be Creative
クリエイティブというのは、ある状況に対して、前向きに楽しく問題を解決しようとする姿勢を指します。どんなに困難に見える課題でも、クリエイティブに解決する糸口は必ずあります。note株式会社のメンバーはそれを追い求めます。

おおきな視点で考えよう / Think Big
さまざまな課題に出会ったときに、短期的なことにとらわれずに、長期的な視点と顧客視点を持って、大きな視点で考えるようにします。売り上げも利益も、サービスに持続可能性をもたらす燃料にすぎません。自分自身と、家族、友人、そして社会に誇れる仕事をしよう。

つねにリーダーシップを / Leadership
note株式会社のメンバーは、あらゆることに当事者意識を持って、率先して行動します。傍観でも、感想でも、批評でもなく、まず自分が行動することを重視します。どんなときも問題を解決する意志を持ってことに臨みます。

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