読書感想文投稿コンテスト #読書の秋2020 開催レポート
noteは10月14日から11月30日まで、12の出版社と共同で初の読書感想文投稿コンテスト #読書の秋2020 を開催しました。クリエイターのみなさんからあつまった投稿は、なんと9,581件!
本を読むだけでなく、感想や考えをかたちにして発信する。それによって気持ちが著者に届いたり、共感するひと同士が出会ったり、だれかの言葉がほかのひとへの刺激になったり。「読書感想文」をつうじて豊かな体験が広がりました。
この記事では、#読書の秋2020 のコンテストと、連動して開催された書店フェアやイベントの結果をまとめてご紹介します。
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読書感想文投稿コンテスト
#読書の秋2020 では、参加した12の出版社から提示された合計56冊の課題図書の感想を募集しました。同時に課題図書以外の好きな本についても、自由に感想を募っています。総投稿数は9,581件。そのうち、課題図書への感想は1,024件寄せられました。
協力出版社 ※敬称略・50音順
KADOKAWA、河出書房新社、幻冬舎、光文社、集英社、ダイヤモンド社、ディスカヴァー・トゥエンティワン、日経BP、早川書房、文藝春秋、ポプラ社、ライツ社
コンテストの受賞作品も以下の記事で発表しています。それぞれの作品もぜひ読んで、また新しい本やクリエイターとの出会いを楽しんでください。
参加出版社の声
ダイヤモンド社さま
編集者が読者の方々の感想に触れる機会って、実は、なかなかありません。たとえ10万部本が売れても、その本が誰に読まれたか、その本から何を感じ何を考えたかは、数えられるほどしか知り得ません。
今回、お寄せいただいた200近い感想文の一つひとつを、味わうように拝読しました。貴重な機会をいただいたnote社の方々に御礼申し上げます。そして、学生さんからご年配の方々まで、感想文を寄せてくださった全ての皆様、本当にありがとうございました。これからも、皆様の心に残るような本を一冊入魂で作って参ります。
文藝春秋さま
noteの読書感想文企画に参加させていただき、有難うございました。この企画がなければ届かなかったであろう方々と結びつきを持てたことを大変うれしく思います。皆さんの読書感想文を読ませていただきましたが、大賞を決めるのは本当に難しかったです。新人賞の下読みとは全く違う苦労でした。皆さん、本と自分の体験を結び付けて書いていて、その思い出はそれぞれに大切なものだと思うからです。
とはいえ、コンテストですから、「えいや!」と選んでます。選考は担当編集者と本企画の担当者である私がしました。なので、あくまでこの2名が良いと思ったという極めて主観的な基準であることをお許しください。また、機会があれば参加させてください。(大沼貴之さま)
ライツ社さま
出版社として本を読んでくれた方の感想をこんな形で読ませていただけるのはほんとうに幸せな時間でした。みなさん本の本質を見事に言葉にしていて「届いているなぁ」と実感することができました。これだけ多くの方がライツ社の本を読み、感想を書いてくれたことに心から感謝しています。
作品を読むうちに、みなさんの文章に本の雰囲気が宿っている印象を受け、うれしかったです。『僕が旅人になった日』なら、目標を掲げている方がいたり、『毎日読みたい365日の広告コピー』なら、どこか優しい気持ちになっていたり。
参加してくださったserene/ライターさんの言葉をお借りするなら「本に込められた情熱が飛び火したから」なのかもしれません。本はそうやって心に小さな火を灯し、見えなかったものを照らしたり、あたたかい気持ちにさせたりできるものなんだ、ということを改めて認識させてもらいました。ありがとうございます。
書店フェア
10月下旬から11月末まで、青山ブックセンター本店とSPBS TOYOSUでは、課題図書を店頭に並べて書店フェアを開催しました。noteで知った書籍を書店で探したり、書店で見かけた書籍の感想をnoteで見つけたり。オンラインとオフラインの融合で、本と読者の新たな出会いを生みました。
青山ブックセンター 本店
SPBS TOYOSU
イベント
コンテストに関連して、11月には読書にまつわるオンラインイベントを4週連続で開催しました。現役編集者の推し本から出版業界の未来まで、本にまつわるさまざまなトークが繰り広げられ、視聴回数は累計3万回を超えています(12月23日時点)。
イベントはYouTubeでアーカイブをご覧いただけます!
読書をもっと盛り上げるために
当初の想定以上の投稿が集まった #読書の秋2020 は、みなさまのおかげで無事に閉幕しました。開催直後から「参加したかった」と出版社の方からもお声をいただき、嬉しいかぎりです。来年はもっともっとたくさんのクリエイター、出版社、書店のみなさんに参加してほしいと思っていますし、そのための仕組みをつくっていきます。
ひとりで本を読むのも楽しいし有益な時間ですが、生まれた想いをかたちにして発信することで、だれかに届き、あたらしい創作が生まれる。そんな循環をつくるために、私たちはまた来年の秋に向けて準備をはじめます!
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