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note社の無意識バイアス研修実施レポートと、これからの道のり

「お弁当手作りなんだ!女子力高いね!」
「同じ学校出身だとやっぱり話しやすいな」

この言葉をみて、どう思ったでしょうか?

やさしさや配慮を感じるかもしれませんが、この言葉の根っこには「無意識バイアス(アンコンシャスバイアス)」があります。

note株式会社では、3月中旬に無意識バイアスを学ぶ全社研修を実施しました。

無意識バイアスとは、目に見える情報や見えない情報にもとづいて、相手にフィルターをかけた状態で物事を無意識に判断してしまうこと。

この記事では、研修の企画とファシリテーターをおこなったPRチームの金子が、研修内容と実施して感じたことをオープン社内報としてお伝えします。

オープン社内報とは?
一般的には社員しか見ることのできない「社内報」をだれでも見られるように公開することで、会社の中の様子を感じとってもらう記事企画です。

本日の担当:PRチーム 金子

noteが「無意識バイアス」を学ぶ理由

note株式会社のミッションは「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」です。「だれもが」は文字通り、あらゆる属性や状況のひとすべてを意味します。

また、バリュー(社員の行動指針)の中には「多様性を後押ししよう」が含まれています。

noteの利用者はここ1~2年で急増し、さまざまなひとの価値観や思想があふれるプラットフォームとなっています。サービス運営や社内外でのコミュニケーションにおいて、どんな状況のひとがどう感じ取るのか、これまでよりも広い可能性と想像力が必要となりました。

そこで、さまざまな社内研修や議論を重ねていくうちの1つとして、「無意識バイアスとは何か?」を学ぶ機会をもうけました。

事例をふまえながらの研修

研修では、株式会社メルカリが無償公開してくださったこちらの研修資料をもとに、一部アレンジしながらおこないました(メルカリのかたには許諾いただいています)。

イチから自作しようとしていたところ、奥深さや伝え方の難しさからなかなか進まずにいたので大変役に立ちました。ありがとうございます!

当日のアジェンダはこちら。

1. Introduction
2. 無意識バイアスとは?
3. よくある無意識バイアス
4. 「無意識バイアス」のセルフチェック
5. noteとしてどう捉えるかを考える
6. ブレイクアウトルームで感想を言いあう

基礎知識部分をファシリテーターがプレゼンしている最中も、Zoomのチャット欄では「◯◯もバイアスかもなぁ」「この動画も参考になるよ」など感想や追加情報が飛び交いました。

研修内容の一部をご紹介すると、まずは無意識バイアスのさまざまな種類について。

極めて限られたサンプルをもとに、すべての同じ属性のひとに対して一般化をする「過剰な一般化」

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自分の価値観や考え方に都合のいいような情報を集めて注目して、反証となる証拠や情報を無視したり、探す努力を怠ったりする「確証バイアス」

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特定の集団に対し、偏見が伝わるような日常的な言動「マイクロアグレッション」。冒頭に書いた「お弁当手作りなんだ!女子力高いね!」もこれにあたりますが、悪意がなく、むしろ善意による発言から来る場合もあります。

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では、数多くある無意識バイアスを自覚するにはどうすればいいのでしょうか?

手段はいろいろありますが、たとえば、

・自分はこの状況について、客観的な事実で説明しているのか、自分の推測で解釈しているのかを区別する

・もし、自分が話している相手が、違うジェンダー・ 国・年齢などのバックグラウンドだったら?など、「もし◯◯だったら?」を話す前に考えてみる

他にも、「✕✕だったけど、意外と◯◯だな」と感じたときや、脳内でこんな単語がうかんだときもハッと自覚しやすいです。
(当たり前でしょ)
(普通に考えたら)
(こういうもんでしょう)
(やっぱり)

研修の後半では、今日の話をどう捉えるといいのか、プラットフォームとして日々の業務のなかでどう捉えていくとよいのかを考える時間に。

4〜5人ずつに分かれて、印象に残ったことや「こんなバイアスあるよね」というエピソード、まだモヤモヤしていることなどを自由に話し合いました。

無意識バイアスについて詳しく知りたい方は、ぜひメルカリさんが公開している資料をごらんください。

また、今回は守屋智敬さんの書籍『「アンコンシャス・バイアス」マネジメント』も参考にさせていただきました。

研修を受けての感想

事後アンケートでは、「気づくためのセルフチェック」がもっとも参考になったという結果に。また、最後に少人数グループずつで話したことで、単なる知識だけに終わらず自分以外のひとの観点を知ったり、日々の業務やコミュニケーションでどう採り入れるべきかを考えるきっかけになったりしていたようです。

感想の一部をご紹介します。

ハイコンテクストとローコンテクストについて勉強したり、他の方々がどう考えているのか知れる機会があるといいなあと思いました。

今回の内容はたまたま大学で勉強しており、既に知っていると思っていたものでしたが、加藤さんや会社の他のメンバーがどう考えているかを知ることで、新しい気づきや勉強になる点がたくさんありました。そして、意識する機会がいい意味で増えたように思います。またぜひ研修に参加したいです。
最後の感想ルームの時間が長い方が良い。あとはバイアスに対する反論も紹介し、それに対するアンサーがあると良い。
「バイアスを持つことが悪いことではない」という事前の共有があったのがとても良い点だと思いました。素晴らしい研修をありがとうございました。

また、ほかにも実施してほしい研修の要望も募っており、少しずつではありますが4月以降も開催しています。

ゴールはないけれど、ひとつずつやっていく

いまのnote社には、まだ課題が山積みです。

各チームで問題点を洗い出し、見直しをおこない、外部の専門家のちからも借りながら改善・強化をし続けています。その途中で足りない部分が見つかることもあり、ゴールはなく常にアップデートしながら最善をめざしていく日々です。

その場しのぎではなく根本的に必要なことをなにか?を考え続け、これからもひとつずつ実践していきたいです。

すぐにできるフローの見直しなどもおこないつつ、今回の研修のような根本的な考え方や、長期的にクリエイターにどんな価値を提供していくべきなのか、すべての職種で追求していくことが必要だと感じます。

世の中の状況も変わりますし、人間はひとりひとり違います。

正解も絶対もないけれど、それぞれの領域で、自分たちが今やるべきことをひとつずつやっていくしかない。この無意識バイアス研修も、たくさんやるべきことの1つにすぎません。

そして、途中段階でもいいから、恐れずに、やっていることや考えを発信していくことも必要だと思います。

きもちをかたちにすることも、創作。

まずは自分たちのきもちを、もっとかたちにしていこうと思います。

今日のバリュー

多様性を後押ししよう/ Promote Diversity
私たちは多様性を重視します。幅広いクリエイター、幅広いユーザーが集まることで、より多彩なコンテンツが生まれ、それをもとに交流が始まることで、社会全体がより豊かで幸福な場所になることを信じています。
おおきな視点で考えよう / Think Big
さまざまな課題に出会ったときに、短期的なことにとらわれずに、長期的な視点と顧客視点を持って、大きな視点で考えるようにします。売り上げも利益も、サービスに持続可能性をもたらす燃料にすぎません。自分自身と、家族、友人、そして社会に誇れる仕事をしよう。

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“だれもが創作をはじめ、続けられるようにする。“をミッションに、表現と創作の仕組みづくりをしています。note(ノート)では、クリエイターが各自のコンテンツを発表してファンと交流することを支援しています。cakes(ケイクス)は、cakes発のベストセラーを多数輩出しています。