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「こんな生き方もあるよ」と伝えられる企画を立案。cakes編集者・榎本の仕事の流儀

こんにちは。noteやcakesを運営する株式会社ピースオブケイクの広報担当です。

価値観や雰囲気がフィットする方と一緒に働きたい。中の人をもっと知ってもらいたい。そんな想いから、ピースオブケイクで働く社員を紹介している「#noteのみんな」シリーズ。

多彩なクリエイターが活躍し、クリエイターと読者とをつなぐサイトであるcakes。今回はcakes編集部の榎本さんに「仕事の流儀」を聞きました。

【プロフィール】榎本 紗智(えのもと さち)
cakes編集者/1984年生まれ。新卒で出版社に入社し、エッセイやノンフィクション、旅行書などの紙の書籍編集を6年間経験。他の出版社に転職し4年間、フェミニスト北原みのりさんや故・雨宮まみさんのエッセイなど、女性の生き方をテーマにした書籍の編集に携わる。2016年4月より現職。


クリエイターのサポート役として、より多くの人に届くコンテンツを制作

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ーー早速ですが、榎本さんはピースオブケイクでどのような業務に関わっているのでしょうか?

私は、cakes編集部にて連載を15本ほど担当しています。

編集者の仕事は、まず企画出しからです。「この人に、こんなテーマで書いてもらいたい」という企画を考え、会議に提出。企画が通ったらクリエイターにオファーをし、打ち合わせを行います。

打ち合わせで方向性を決めたあと、クリエイターと原稿のやり取りをします。クリエイターから上がってきた原稿に対して「もっとこうすると読者に伝わるだろう、素敵な原稿になるだろう」とより良いコンテンツを作るお手伝いをするのも仕事の1つです。原稿が完成したら、記事のタイトルとリード文を考えて、cakesに掲載しています。

また、cakesでは、手のひらにおさまるスマートフォンサイズの「スマート新書」を展開しています。新しい本のかたちを提供していこうという考えから生まれた、コンパクトサイズの書籍です。100ページほどで、30分程度で読み終わるんです。この「スマート新書」の編集も担当しています。


生きづらい人の心を軽くする企画を作る。ポリシーと深く関わる仕事の流儀

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ーーでは、榎本さんの仕事の「流儀」を教えてください。

私の仕事の「流儀」は、私の仕事への思いと深く関わっています。

先ほど企画出しをして、クリエイターにオファーをしていると話しましたが、私は主に「女性の生き方」に関する連載を担当しています。恋愛や結婚や育児にまつわることって、「女性はこうあるべき」「女性はこうするのが当たり前」という考えが根強くありますが、そんな世間一般の常識に一石を投じるようなエッセイやマンガを軸としています。

私がcakesの会議で提出する企画は、悩んでいる女性に対して「こんな生き方・考え方もあるよ」と伝えられるものがメイン。なぜかというと、常識や世間体にがんじがらめになって生きづらさを感じている人の心を、少しでも軽くしたいという気持ちがあるからなんです。

ピースオブケイクの前に勤めていた出版社でも、女性であるがゆえに生きづらさを感じている人たちに向けた本や、女性の業をテーマにした本を作っていました。

個人的な話ですが、私は女性のしあわせだと言われる「子どもを持つこと」への憧れがありません。昨年、事実婚をしたのですが、それも現状の結婚制度と自分の価値観が合わないと感じたからです。

こういった背景もあり、女性としての“しあわせな生き方”が一括りにされることに疑問を持っていますし、今も女性として悩むこともあります。そんな女性の悩みに寄り添える連載をこれから先も作りたいと思っています。

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また、cakesでは読者の反応がすぐに分かるので、反応が良かったコンテンツや言葉選びを参考に次の記事の方向性やタイトル付けを考え直して、すぐに活かすようにしています。これは、紙の書籍ではできないことなので、ウェブならではの良さだなと感じます。

一方で、紙の書籍はウェブでは届けられない人たちにも届くツールなので、自分が担当した連載が人気になり書籍化されるとうれしいです。ウェブでも書籍でも、たくさんの人に届いたときに、自分が仕事をする意義を感じますね。

そして、新人クリエイターの発掘にも力を入れています。私は、知名度を問わず、コンテンツの中身で勝負したいと考えているんです。

出版社に勤めていた頃は、「すでに何冊か本を出している、実績のある著名人」の本を企画することが求められていたので、無名のクリエイターの本をつくるのはむずかしい状況でした。それがcakesでは、コンテンツが魅力的であれば、知名度関係なく世に出すことができます。というのも、cakesはバナー広告を入れず、読者に毎月お金を払って購読してもらうシステムだからです。

読者からお金をもらって売上を立てているからこそ、クリエイターにしっかりと原稿料を払うことができ、新人クリエイターが成長していくことができます。

広告課金モデルの場合は、最初から数字がとれる著名人を起用するのが必要とされることもあると思いますが、cakesにはそうでない仕組みが確立されているので、「この人面白い」と感じる新人クリエイターの発掘に力を入れられます。知名度を問わず、魅力的なコンテンツを生み出しているクリエイターを探して世に広めていくお手伝いをするのが私の流儀であり、これからも続けていきたいと思っています。


cakesを通して、多様性のある「みんなが自分らしく生きられる社会」を作りたい

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ーーピースオブケイクで、この先どんなことを実現したいと考えていますか?

cakesを通して、多様性のある世界を作りたいと考えています。これまで陽が当たっていなかった人たちに対して光を当てられるようになりたいですね。そのために、もっと世の中を知って勉強していかなくてはならないなと感じています。

ピースオブケイクには、「多様性を後押ししよう」というバリューがあります。私はいくつかあるバリューの中でも、これにとても共感しているんです。cakesの編集者として、みんなが自分らしく生きられるような社会を作っていきたいです。

その結果、常識や世間体にがんじがらめになって生きづらさを感じている人の心を、少しでも軽くできたらと考えています。cakesの連載を通して「こういう考え方があるんだよ」「こんなふうに自分らしく生きる方法もあるんだよ」ということを、もっと伝えていきたいです。

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