ナースが起こす小さな奇跡に、涙が止まらない感動の一冊!創作大賞2023の受賞者・元看護師の秋谷りんこさんが小説家デビュー
応募総数33,981件の日本最大級の創作コンテスト「創作大賞2023」で別冊文藝春秋賞を受賞した、秋谷りんこさんの小説が書籍化。受賞作品を改稿し、『ナースの卯月に視えるもの』として、文春文庫より5月8日(水)に発売されます。
長期療養型の病棟で働く看護師・卯月咲笑(うづき さえ)は、ある日、意識不明の男性のそばに現れた見知らぬ女の子と出会います。それは卯月だけに視える、患者の「思い残し」だったーー。患者の奥底に眠る「思い残し」を解きほぐしながら、より良い看護を目指して奔走する卯月。そんな彼女が起こす小さな奇跡に、じんわりと心が温まる感涙必至の一冊となっています。
特別審査員として別冊文藝春秋賞の選考に携わった小説家の新川帆立さんは、受賞時の選評にて「秀逸な設定、専門知識、読みやすい文章、優しい世界観、どれをとっても素晴らしい」とのコメントを寄せています。元看護師のキャリアを存分に活かした秋谷さんのデビュー作、ぜひお手に取ってご覧ください。
著者・秋谷りんこさんのコメント
いつか看護師を登場人物にした作品を書きたいと思っていました。自分が働いていたときに感じた喜びや葛藤を主人公にたくし、物語として紡ぎたい。そして、書くならずっとユーザーとして親しんできたnoteで発表したい。そんな思いを込めた本作は、切磋琢磨してきた創作仲間たちにとても温かく迎えてもらいました。
それが「別冊文藝春秋賞受賞」という結果につながり、心から嬉しい気持ちでいっぱいです。noteで「読んでもらう喜び」を知ったとしたら、書籍化では「大小いろんなエピソードを練り込む楽しさに目覚めた」といえます。応募時は全4章だったのに、編集さんがついて構想を練った結果、全6章に。分量は実に5倍以上の作品へと化けました。こんなに書きたいことがあったのかと自分でも驚くぐらい物語が溢れてきて、これなら自信を持ってみなさんにお届けできるとわくわくしています。
読者のみなさまが、大切な人と過ごす時間をより愛しく感じられますように、願っています。
担当編集・川村由莉子さんのコメント
生き生きとした登場人物たち、ちょっと不思議で先が気になる設定、確かな専門知識に裏打ちされたエピソード。お仕事ミステリー小説ならではの面白さが詰まっていて、まさに私たちが求めていた作品に出会えた!と編集部一同歓喜しました。
この作品の核となっているのは、秋谷さんの登場人物たちへの愛に溢れた眼差しと、命とひたむきに向き合われてきたご経験だと思います。心がぽっと温かくなる読後感でありながら、「現場」を知る方にしか描き出せないパワーが滲んでおり、その才能に惚れ込みました。創作大賞に参加してよかったと心から思っております。秋谷さんにしか書けない、魂のこもった感涙必至の物語を、ぜひお楽しみください。
著者プロフィール
秋谷 りんこ(あきや りんこ)
1980年神奈川県生まれ。横浜市立大学看護短期大学部(現・医学部看護学科)卒業後、看護師として10年以上病棟勤務。退職後、メディアプラットフォーム「note」で小説やエッセイを発表。2023年、「ナースの卯月に視えるもの」がnote主催の「創作大賞2023」で「別冊文藝春秋賞」を受賞。本作がデビュー作となる。
note:https://note.com/rinko214/ X:https://twitter.com/Rinko_Akiya
『ナースの卯月に視えるもの』
「号泣しました。様々な痛みを抱えて生きる人々を、
そっと包み込んで肯定してくれる優しい作品です。」
――新川帆立(作家)
元看護師の著者が送る、じんわりと心に沁みるお仕事ミステリー。
完治の望めない人々が集う長期療養型病棟に務める看護師・卯月咲笑。ある日、意識不明の男性のベッド脇に見知らぬ女の子の姿が。それは卯月だけに視える患者の「思い残し」だった――。彼らの心残りを解きほぐし、より良い看護を目指したいと奔走する日々が始まった。ナースが起こす小さな奇跡に心温まるお仕事ミステリー。
書誌情報
著者:秋谷りんこ 発行:文春文庫 定価:847円(税込)
ISBN:978-4167922191 発売日:2024年5月8日 判型: 頁数:288頁
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