企業が情報発信するコツは? イベント「note BIZ DAY」の裏側をご紹介します
採用やブランディング、マーケティングなどを目的に、自社の情報を発信する企業が増えています。
当然、個人のクリエイターと企業では、その目的や成果を出すためのポイントが異なるもの。ですが、他社の取り組みを参考にしたいと思っても、どのような施策がなぜ成功しているのか、その体制や運営方法など他社の実情を外から垣間見ることができる機会は滅多にありません。
そこでこの記事では、オープン社内報として、企業のnote活用のヒントをお伝えするために2023年2月に実施したイベント「note BIZ DAY」についてご紹介します。
オープン社内報とは?
一般的には社員しか見ることのできない「社内報」をだれでも見られるように公開することで、会社の中の様子を感じとってもらう記事企画です。
本日の担当:採用広報 岡田
企業の情報発信事例を学べるイベントを随時開催中
noteでは、情報発信に成功している企業の事例をご紹介するイベントを定期的に開催しています。2023年2月16日には「note BIZ DAY」として、noteをうまく活用し成果をあげている企業6社に登壇いただくイベントを開催しました。
実はこの「note BIZ DAY」は、普段、noteを利用する企業の皆さまをサポートしている「note pro」に関わるチームのメンバーが、組織横断的に企画したイベントでした。
講演のテーマや内容の検討、社内の関係部署や登壇者の方との調整、告知や当日の配信・運営など、さまざまなメンバーが関わったnote BIZ DAY。当日の様子や、実施までの道のりをご紹介します。
▼当日のアーカイブ動画ダウンロードはこちら
3セッションに6社が登壇した「note BIZ DAY」
note BIZ DAY当日、イベントはまず、noteビジネスユニットマネージャー・半田さん、noteプロデューサー徳力さんによるオープニングセッションから始まりました。
オープニングセッション「企業のコミュニケーションを再構築する」
各社のセッションの前段として、インターネットの変遷や消費者意識の変化といった時代背景を踏まえ、なぜ今企業に情報発信が求められているのかを語りました。
【セッションのポイント】
消費者の価値観や行動が変化し、「安さ重視の価値観から、自分が共感した付加価値には対価を払う」という人が増加。購入で生産者や提供者を応援する「応援消費」も増えている
企業の発信にも【お得さ・スペック・イメージ】より、【信頼感・リアル・ストーリー】が求められるように
短期的でバズを狙う一時的な発信だけでなく、信頼を築くための丁寧かつ長期的な積み重ねが大切
こうした背景を受けて、実際に発信に成功している企業はどのように工夫をしているのか。次のセッションに続きます。
Session1「200記事以上のノウハウから学ぶ、明日から使える採用広報の型」
続いて、マネーフォワード コーポレートコミュニケーション室・田淵さん、ベーシック 人事広報部・長田さんをお迎えし、「明日から使える採用広報の型」をテーマに語るSession1。
セッション内では、採用広報におけるお悩み①書けない②読まれない③続けられない の3つをテーマに、2社がどんな取り組みを行っているかが紹介されました。
【セッションのポイント】
執筆者から社内にシェアしてもらい、まずは社員にしっかり読んでもらう
採用広報目的の記事を採用候補者に送るなど、読んで欲しい人に届けるフローを作る
執筆者への反響のシェアなど、社員の「書くモチベーション」をあげるための工夫が大切
Session2「カルビー・ヤマハ発動機に聞く、noteをブランディングにどう使う?」
続くSession2は、カルビー 広報部・櫛引さん、ヤマハ発動機ブランドマーケティング部・三浦さんが登壇。両社がnoteをどのように活用しているかをお話しいただきました。
【セッションのポイント】
ネタは担当だけで考えず、社内外の声をアンケートなどで募集する
いつ、誰が語る記事にするのかを意識して作成・発信する。専門用語はできるだけ使わない
SNS、プレスリリース、メールマガジン、社内シェアなどたくさんの導線で届ける
Session3「"ひとり広報"で発信をつづける秘訣」
最後のセッションは、イシダテック 総務部・小山さんとカミナシ 広報PR・宮地さんによるセッション。ひとり広報としてnoteで発信をする上でのポイントをうかがいました。
【セッションのポイント】
経営トップやインタビュー対象者、その上司など、関係者を巻き込む
担当者だけでなく、社内のメンバーにも書いてもらえる文化をつくる
気になる参加者の声は?
こうして、イベントは無事終了。初めての開催となる「note BIZ DAY」でしたが、アンケートの満足度はなんと97.6%!参加者のみなさんにも楽しんでいただけたようでした。
参加者の声(一部抜粋)
みなさん地道に更新し続けてファンを獲得されているのだなと感じられました。今まで知らなかった会社のnoteを知れたのもよかったです。
登壇者、参加者に「同志」という空気感があった。
リアルかつ悩みのツボにはまるコメントが多かった。
自社で活かせるネタや、今回のお話をお聞きする中でアイデアが浮かんだものもあり、とても参考になりました。
どのように広報として活動していけば良いか、記事を書いていけば良いか、発信して行けば良いか、イメージが湧きました。とても参考になりました。
企業にnoteをうまく使って欲しい!
そんな思いでスタートした企画
noteはこれまでも、さまざまなプラットフォームやオウンドメディア、SNSなどを通じた企業広報の事例をご紹介するイベントとして「等身大の企業広報」などのシリーズを開催してきました。
noteを利用する企業が増える(※)中で、より企業のnote活用事例に特化して学べるイベントを実施したい。そんな思いから企画を提案したのは、noteの法人向けプラン「note pro」に関わるチームのメンバーたちでした。 ※企業アカウント数19,000件(2022年11月末時点)
イベントを担当した向井さんのコメント
「等身大の企業広報」シリーズでもイベントのモデレーターをつとめる徳力さんや高越さんなどのマーケティングチームのメンバーが中心となり、イベント実施に向けて動き出します。
告知ページなどの見出しやバナー画像は、デザイナーの沢登さんが担当。イベント情報の公開まで時間がない中で、爆速で対応してくれました。
note proのセールスチーム、カスタマーサクセスチーム、法人事業開発チーム、ブランドソリューションチーム、イベント配信チーム、オペレーション企画チームなどのメンバーも一丸となってイベントに取り組みました。
当日が近づき、準備もいよいよ大詰め。各セッションの調整や、台本作成、会場レイアウトの設定、リハーサルとやることは盛りだくさんです。Slackでは、実施に向けたやり取りが1日に数十通も飛び交います。
ついに迎えた当日!
チームや職種を超えて、さまざまなメンバーが連携し、ついに迎えた当日。
オンライン配信と現地参加のハイブリッド開催のイベントだったこともあり、当日の受付や進行役のメンバーなどを含めるとかなりの人数に。
打ち合わせが終わったら、それぞれ配置についてスタンバイします。
そして、いよいよイベント開始!
noteにはイベントの配信や運営を支えるイベントチームがあり、今回もオンライン配信をサポートしてくれています。心強い!
セッションの合間にはnote proの活用事例を案内するCMも
このほかにも、セッションの合間に流れるCM撮影や、会場参加者の方を対象にした個別相談会の実施など、盛りだくさんなイベントとなりました。
▼note proについてはこちら
こうして、チームを超えたさまざまなメンバーの協力のもと、無事イベントは終了したのでした。
イベントが終わったらしっかり振り返り
終了後は、今後のイベントのためにもしっかり振り返り。@の多さに、それだけたくさんの方が関わっていたイベントだとわかります。
皆さん、本当にお疲れ様でした!
▼当日のアーカイブ動画ダウンロードはこちら
noteでは、今後も企業の情報発信に役立つイベントを随時開催予定です。
最新のイベント情報は以下のページよりご確認ください。
まとめ
企業規模や業界など、多様な6社が登壇したnote BIZ DAY。そんな中でも、各社が共通して語るポイントも多かったのが印象的でした。
特に、担当者だけでnoteを書くのではなく、社内外の人を巻き込んでいく大切さは、複数の企業が語っていました。ネタ出しやインタビュー、執筆に周囲の人を巻き込んでいくためのさまざまな工夫は、これからnoteをはじめる企業の発信にも役立つのではないでしょうか。
もちろん、周りに働きかけながら仕事を進めることは、情報発信をする際だけでなく、さまざまな場面でとても大切です。
今回のnote BIZ DAYも、メンバーがリーダーシップを発揮しながら周囲を巻き込んでいくことで実施できたイベントでした。note社内のみなさんもバリューを発揮し、これからも法人・個人を問わず、さまざまなクリエイターの創作をサポートしていきましょう!
今回のバリュー
つねにリーダーシップを / Leadership
note株式会社のメンバーは、あらゆることに当事者意識を持って、率先して行動します。傍観でも、感想でも、批評でもなく、まず自分が行動することを重視します。どんなときも問題を解決する意志を持ってことに臨みます。
おおきな視点で考えよう / Think Big
さまざまな課題に出会ったときに、短期的なことにとらわれずに、長期的な視点と顧客視点を持って、大きな視点で考えるようにします。売り上げも利益も、サービスに持続可能性をもたらす燃料にすぎません。自分自身と、家族、友人、そして社会に誇れる仕事をしよう。