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得意分野を活かそう。noteディレクターが実践する、好きを仕事にする方法

noteの“見え方”が少しずつ変化してきていることをご存知でしょうか?

たとえば「フード」のカテゴリをクリックすると、人気レシピやトレンドハッシュタグ、おすすめの飲食店、このカテゴリで記事を書くときのオススメの方法などが紹介されています。

画像:noteでフードカテゴリをクリックした時にでる画面

じつはフード以外のカテゴリでも、それぞれ独自にマイナーチェンジが進んでいます。noteのミッション「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」の達成へ近づくために、社内体制を変更。noteディレクターが各カテゴリにより深く関われるようにしました。この体制変更が目指すものはなにか。noteディレクターチームのリーダーである三原さんに聞きました。

クリエイターの作品を、ひとりでも多くのひとに届けたい

画像:三原さんがインタビュアーと真剣に話している様子

三原 琴実(みはら ことみ)
新卒でIMJに入社。webディレクターとして多数のwebサイトの構築や運用をした後、2011年クラウドファンディングサービス・GREEN FUNDINGの立ち上げに参加。開発ディレクションや、プロジェクトの企画サポートを行う。2014年note株式会社にディレクターとして入社。現在は、ディレクターチームのマネージメントをしつつ、個人・法人問わず企画全般を担当。note / Twitter

ー まず、noteディレクターがカテゴリごとに担当を持つことになった経緯から教えてください。

大きく分けて2つあります。

1つは、noteにはさまざまな記事が集まっているので、より興味のあるカテゴリへアクセスしやすくなってもらいたいと思ったから。これまで明確に担当がついていたゲームやスポーツ、公共・教育といったカテゴリは、各ジャンルのクリエイターに向けた施策や外部パートナーとの連携も行いやすく、盛り上げ方が明確になりつつありました。カテゴリ内での交流も生まれていたので、この方法を他にも広げていこうと思ったんです。

もう1つは社内的な理由なのですが、noteディレクターそれぞれの得意分野を活かしたほうが高いモチベーションで働けると考えたからです。特にnoteには何かしら好きな分野があるひとが多いので、興味関心を存分に発揮し、仕事に打ち込んでほしいと考えました。

ー カテゴリ制を導入すると、クリエイターにはどのようなメリットがあるのでしょうか?

みなさんが書いたnoteの記事が読まれる機会は増えると思います。

たとえばnoteの今日の注目記事というページはnote全体の投稿から、機械学習も併用しながらnoteディレクターを中心とした運営メンバーが記事をピックアップしていました。ただ、やはりオールジャンルから記事を選ぶと、どうしても漏れてしまうカテゴリがでてくることもあるわけです。

せっかく魂と時間を削って生み出した記事だからこそ、より多くのひとの目に留まってほしい。その気持ちは、わたしたちもクリエイターのみなさんと一緒です。そのためにカテゴリ制を導入することで、noteとしても幅広い記事を取り上げられるようにしています。

その結果のひとつが、カテゴリページのマイナーチェンジ。手動だけでなく、機械学習にもとづいて自動的に記事を追加する機能を活用して、多くのすてきな記事をピックアップできる仕組みで運用しています。担当ディレクターがメディアの編集長のような役割を担い、テーマを決めて季節性や時事性にあったお題を提示したりもしています。テーマが定まることでクリエイターのみなさんも記事を投稿しやすくなり、カテゴリがより盛り上がっていくことを期待しています。

より深く、より大胆に

画像:三原さんの手元アップ

ー カテゴリ制により、noteディレクターの仕事自体はどのように変化していますか?

前提として「クリエイターの影響力を最大化する」というnoteディレクターのミッションは以前と同じです。ただ、誤解してほしくないのは「影響力」と言っても、たとえばSNSのフォロワーを増やすだけが目的ではありません。noteへの投稿を通じ、仕事につながったり、おなじ興味を持つ仲間が増えたり、とさまざまな意味を含んでいます。

ミッション実現の方法は各noteディレクターがそれぞれの方法をとっていますが、カテゴリに特化した企画は増えてきましたね。最近だと、カテゴリごとのクリエイターのニーズに特化した勉強会やカテゴリ内におけるクリエイター間のつながりを生み出すようなイベントなどが企画・実行されています。

具体的には、ソニー・ミュージックエンタテインメント、note、TikTokのコンテスト。入賞すれば自身が投稿したストーリーやアイデアがプロによって漫画化され、TikTokで配信される投稿コンテストです。noteだけで完結しない他社を巻き込んだプロジェクトが走り出しているのは、カテゴリ制導入によりnoteディレクターが深くコミットできるようになった成果かもしれませんね。

他にもライフスタイル担当の企画で、先日サイゼリヤのアレンジレシピ記事が話題になったマッシさんとサイゼリヤの中の人のコラボイベントも開催しました。

画像:イベントでマッシさんとサイゼリヤの社員が話している様子

自分の推している企業とコラボできたことで、マッシさんにも喜んでもらえましたし、サイゼリヤファンの方々からも注目いただけました。

ー noteディレクターは、企画だけではなく、コラボ企業との折衝、担当カテゴリのメディア編集、イベントの運営からファシリテーションまで幅広い役割が求められると聞きました。カテゴリ制導入により、幅広さに加えて、深さも求められるようになっていますね。

いままで以上に受け身では務まらなくなっていますが、そのぶんメリットは大きいです。カテゴリ制によってnoteディレクターそれぞれのオーナーシップが醸成され、ディレクター内で「どうやってクリエイターサクセスにつながったか?」という情報共有もより積極的に行われるようになっています。

導入前は「カテゴリ制によって自分の担当分野しか興味を持たなくなってしまうかもしれない」という不安も若干ありました。でも、そもそもひとりにつき「いちカテゴリ」というわけではなく、関連が深い複数カテゴリを主担当・サブ担当を決めて見ていることもあってむしろ横の連携も強くなりました。プラスの効果を実感しています。

ー 「興味のある分野のおもしろい記事と出会える可能性が高くなる」のはnoteファンとしても魅力的ですね。

そうですね。「noteには好きな分野の記事がたくさんある」という体験をしてもらえるように、これからも工夫や改善をしていきたいと思います。

クリエイターにも、世の中にもプラスになる企画を

画像:三原さんの横顔

ー 今後noteディレクターを増員していくにあたり、やはりその分野の専門知識や経験がないと活躍は難しいのでしょうか?

もちろんあるに越したことありませんが、それよりもベースとなる企画力やまわりを巻き込んで仕事を遂行する進行管理能力を重視しています。その上で、なにか好きだったり専門知識がある分野があるといいですね。

いま活躍しているメンバーは、自分の興味がある分野について、なにかしらのメディアでアウトプットした経験がある方が多いです。たとえば、ゲームを担当しているメンバーは趣味でゲーム大会を運営していますし、エンタメ担当のメンバーはTV番組や映像の制作に関わっていたり、ほかカテゴリ担当のメンバーも書籍の編集やWebメディアの運営などに携わっていたり。

noteディレクターは、「クリエイターの影響力を最大化する」ことをミッションにしています。クリエイターのために思考を巡らせ、アウトプットとしてさまざまな企画を形にすることで、クリエイターの活躍の場をまだまだ広げていけるのではないかと考えています。

ー  そういうバックグラウンドの方は、すでに充実したキャリアを送っていそうに聞こえます。noteディレクターの仕事で得られるおもしろさはなんでしょう?

noteというプラットフォームを思い切り活用できる点ですね。先ほどのソニー・ミュージックエンタテインメントやTikTokとのコラボレーションもnoteだからこそ実現できた企画です。世の中に「noteにはおもしろいクリエイターが集まっている」というイメージを持ってもらえているから、できることも非常に幅広いと思いますよ。

そして、何より飽きない。仕掛けを作るところから携われるし、自分の裁量で働ける。新しい技術なども積極的に取り入れているので、すごくエキサイティングです。わたしは2014年から在籍しているのですが、毎月のように目の前の景色が変わっています。

ー noteディレクターがなにか企画を発案したら、承認するのは三原さんですよね? どういう企画だと承認してもらえるのでしょうか?

いたってシンプルです。クリエイターと世の中のためになるものかどうか。そして、それをnoteがやる意味があるか。クリエイターが創作のための必要な知識を学べる「安心創作勉強会」などがわかりやすい例ですよね。クリエイターが著作権や仕事の受け方について学ぶことは、クリエイターの創作の助けになりますし、世の中にとっても安心して楽しめるコンテンツが増える。それを、表現のプラットフォームであるnoteが開催する理由はありますよね。

クリエイターやnoteが届けたい情報だけでなく、シンプルに、自分も“いち視聴者、読者として「見たい」「おもしろい」と思えるか?”という目線を忘れないようにしています。

noteディレクターにしかできないこと

画像:笑顔でインタビュアーと話す三原さん

ー 三原さん自身が実感するnoteディレクターのやり甲斐はなんですか?

おもしろいものを世の中に増やすサポートができる点ですね。じつはわたし、学生時代はファッション系を専攻して洋服を作っていました。でも自分はプロのクリエイターには向いていないと思って、アパレルブランドをやっている友達のHPを作ったり、前職でもクラウドファンディングサービスを立ち上げて、クリエイターの資金調達支援をしていました。

わたしたちnoteディレクターは創作を生業にしているわけではないので、「おもしろいものを世の中に増やすこと」自体はできません。しかし、創作を生業にしているクリエイターのサポートができます。ひとりでも多くのクリエイターがnoteで発信しているだけで仕事になったり、ファンが増えたり、仲間が見つかったり、さらには創作に専念できるようになってほしいと思います。

ー 今後特に注力したいカテゴリがあるとしたらどこですか?

ひとつ挙げるとするならマンガのカテゴリですね。マンガはnote内でも人気のコンテンツです。プラットフォームとして、さらに盛り上げていくためにはどうすればいいか、日々熟考しています。マンガ以外にも、noteはいろいろな使い方の可能性があるので、いまオープンしている採用ポジション以外で、既に担当がいるカテゴリでもなにか可能性を感じる方にはぜひご応募いただきたいです。

ー 最後に今後の目標について教えてください。

noteディレクターは、好きな分野の企画をひたすら考えられるめちゃくちゃ稀有な仕事だと思っています。好きなことに専念して、クリエイターが活躍し、noteも成長するなんてこんなハッピーなことはないですよ。noteならではな仕事に興味を持っていただける方にお越しいただきたいですね。

画像:三原さんのポートレイト


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Text and Photo by 田中嘉人

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