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noteのみんな

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noteで働く仲間の、お仕事noteや社員インタビュー、イベントレポをまとめるマガジンです。
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#プロダクトマネジメント

noteのプロダクト開発組織における、編成と意思決定の変遷を辿る

事業や会社のフェーズが進み、社員数が増え、組織化が進むなかで、組織編成・意思決定のしかたは変わっていくものです。 noteも例に漏れず、その時々の事業状況・組織状況に応じて度々組織を再編してきています。 この記事では、これまで/いまの組織編成の変遷とその背景を解説していきます。 「とにかくがんばる」から「組織化」へ〜2021年の組織の変遷は、過去の対談記事で詳しく紹介されているため、この記事での説明は省略し、2021年以降にフォーカスを当てていきます。 2021年:プ

ミッションドリブン・バリュードリブンなnoteのプロダクト開発を、プロダクトマネージャー視点で紐解く

note株式会社では、「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」というミッションの実現を目指し、行動指針である6つのバリューに基づいて日々の意思決定を行っています。 この記事では、プロダクト開発の各工程でどんなバリューを重視し、どのように行動しているか?を、プロダクトマネージャーの視点から紐解いていきます。 noteの日々の活動を支える"バリュー"「ミッションを実現するための社員の行動指針」として6つのバリューを定め、バリューをガイドラインとしてメンバーが自律的に働い

noteでPMとして3年働いてみての記録と、4年目への抱負

noteに入社して、まる3年が経ちました。 昨日から4年目がはじまっています。 社会人になってから10年ちょっと、転職や転籍であちこち行ったり来たりしていたので、これだけの期間同じ場所に腰を据えるのははじめて。 1年前から遡って、やってきたこと、変わったこと・変わっていないことと、上場や度重なる体制変更を経験して、「いまのフェーズでnoteではたらくこと」への思いを記します。 ↓1年前に書いた記事です。 3年目にやってきたこといちばん大きな仕事だと、2022年7月にリ

文化人類学と社会学をざっくり知る。プロダクトデザインにどう関連するか?

プロダクトづくりには「リサーチ」という工程があります。 大ざっぱに代表的なものを分けると、UXリサーチとマーケティングリサーチでしょうか。 UXリサーチが、個人にフォーカスし、実際にどういった体験が発生しているかの探索や仮説検証を行うのに対し、マーケティングリサーチはユーザーの集団がいる環境はどういう状態なのかを推定します。 両者を適宜、行き来しながらプロダクトづくりが進んでいきます。 近年、UXリサーチにおいて、文化人類学的な手法や考え方が取り入れられるといった話題は注

「施策の優先順位づけ、完全に理解した」 ~ICEスコア・狩野モデルなどを掛け合わせた、プロダクト開発施策優先順位づけ

本記事は、プロダクトマネージャー Advent Calendar 2022 の5日目の記事です🎄 プロダクト開発における施策の優先順位づけ、みなさんどうやってますか? 会社の状況・事業目標・プロダクトのミッション・市場・競合他社・VoC・投資対効果・関わるメンバーのモチベーションなど、様々な変数を踏まえて優先順位を決め、プロダクトを非連続に成長させるのが、プロダクトマネージャーの仕事の1つです。 優先順位の決め方は、会社・事業・プロダクト・フェーズ感などによってさまざま

[pmconf登壇資料]今こそ直観で跳ぶ、多様性時代のプロダクトマネジメント

2022年11月2日開催のpmconf2022で僕が登壇したセッションのスライドを説明とともにここにアップします。 「今こそ直観で跳ぶ、多様性時代のプロダクトマネジメント」の発表スライド発表当日に口頭で話した内容も後日追記予定です。 ※各スライドの下に追記しました。合わせて参考資料のリンクも追記しました。(2022/11/07) noteの松下と申します。よろしくお願いいたします。 はじめにお伝えしたいことがございまして、本セッションのスライドはすでにnoteで公開中で

noteのPMとしての2年働いてみての記録と、3年目への抱負

noteに入社してから2年が経ちました。 当初はプロジェクトマネージャーとして入社して中規模以上の開発に携わり、昨年6月からはジョブチェンジして、プロダクトマネージャーをやっています。 節目なのでこれまでやってきたことや、変わったこと・変わっていないことなどについてふりかえって文章に残していきます。 2年間でやってきたこと入社直後に担当していた施策(そろそろ外で言っても大丈夫だよね…?)は、クリエイターの売上の預かり期限超過に伴う売上金の払い出し機能や、法人向けのnot

多様なコンテンツをとどける、レコメンドベースのnoteのホームタイムラインをつくる

本記事では、note社内において、レコメンドとパーソナライズをベースにした新しいホームタイムラインのMVP(Minimal Viable Productの意、開発コードネームはHorizon)を開発した経緯や思想とその推移を、エンジニアの観点から書いている。PdM的な観点から書いた以下の記事も参照いただけると幸いである。 想定する読者としては、以下のような読者を想定している。 情報推薦や検索、データマイニング、機械学習の活用に興味があるエンジニア ちょっと賢い機能をコア

noteに入社して3ヶ月が経ちました

こんにちは。note株式会社にプロダクトマネージャーとして入社してから3ヶ月が経ちました。良い機会なので入社前後のnoteへの認識の違いや、どういう仕事をやってきたかをまとめてみようと思います。note社に興味のあるかたの参考になれば嬉しいです。 無職1年半からの就職noteに入るまではニートをやっていました。健康を失って治療を終えてからの再就職で、長い戦線離脱からの復帰という感じでした。自分でも「やれんのか?」と思っていましたがやれました。健康です。ニートのときよりすこぶ

「優勝」するチームのつくりかた

こんにちは。noteでプロダクトマネージャー(PdM)をしているじつぞんです。最近miroで笹をつくりました。 以前、目標設定についてこんな記事を書きました。 この記事のなかで「実践編」としてさらっと触れている「目標設定とチームビルディング」を同時にするやりかたと、その過程で重視していることについて1つの記事にまとめます。「PMとして大切にしていること」としてもどなたかに伝われば嬉しいです。 「優勝」ってなに?優勝とは、勝利を超えた大勝利です。あるいは勝利の先にある理想状

目標設定と過剰な明晰さに抗うこと

こんにちは。noteでプロダクトマネージャー(PdM)をしているじつぞんです。note社は11月決算という珍しい会社で、この6月から下半期がスタートしています。7月からが下半期という会社では、今まさに今年の初めに設定した目標を評価し、来期の目標を設定しようというところだと思います。この記事では、僕の目標設定の考え方をまとめます。どなたかのお役に立てば嬉しいです。 この記事で言いたいこと目標設定というのは、組織にとって大事なものであるがゆえに論理的な明晰さが求められます。しか

リーダーシップとフォロワーシップは表裏一体

こんにちは。じつぞんです。noteでプロダクトマネージャー(PdM)をしています。社内の一部でお嬢様口調のVTuberが流行っています。 仕事では「リーダーシップ」を発揮できる人が多くの組織を引っ張ってくれているのは周知のことだと思います。noteでも自分たちが大事にする価値観の1つとして「つねにリーダーシップを」というバリューを掲げています。今日は「リーダーシップ」とコインの裏表の関係とも言える「フォロワーシップ」について考えたことをまとめます。 「フォロワーシップ」っ

チームの視座をあげる「施策のドキュメント化」のススメ

noteのデザイナー(ときどきPM)の松下です。 どんなプロダクトであれ、行った施策の概要・結果の記録化はしていることが多いと思います。 この手のドキュメントはそれぞれの開発チームのスタイルがありますが、この記事ではnoteの、私が所属するチームで使っている「施策ドキュメント」のテンプレをご紹介します。 私としては、この「施策のドキュメント化」を導入してメリットしかなかった…! 運用じたいは、始めたのは今年にはいってから。その経緯・目的と、具体的なフォーマットについて書

受託PjM→自社サービスPdMになって「変わった」4つのこと

この記事は"プロダクトマネージャー Advent Calendar 2021"の13日目の記事です。 これまでの経歴では、ディレクター/PjM/スクラムマスターとして、クライアント向けのWebサービスやモバイルアプリを作ることが多かったのですが、 2020年11月にnoteに入社し、今年の6月からはPdMに転身し、新たな挑戦をはじめています。 よく聞く「受託→事業会社」への転職。そして「PjM→PdM」へのジョブチェンジを経て、「変わった」ことについて振り返ってみます。